【納品についてのお知らせ】
受注生産となりますので“年内納品”をご希望のお客様は、
11月19日23:59までにご注文ください。
11月20日以降のご注文分は年明けから生産でき次第、順次納品とさせていただきます。
※生産状況によっては上記日程以上にお時間を頂く場合もございますので予めご了承下さい。
材料に限りがあるため、生産可能枚数を超えてしまった段階で売り切れとなります。
メール返信のタイムラグなどにより、
ご注文いただいてから売り切れをお伝えすることもあると思いますが、
先にご了承いただきますようお願いいたします。
受注生産のため、注文取消し、注文確定後の変更はいたしかねます。
予約注文の場合は、全額前払い制となります。
代金引換はご利用になれません。
商品コメントに記載されている注意事項をよくお読みの上ご予約ください。
【商品説明】
今期新登場!「ベイカー社フルグレイン ブライドルレザー」。
創業は1860年。現在でも約2000年前(ローマ時代)から継承している伝統的な技法に基づき昔ながらのピット槽でオークバーグOak bark(樫の樹皮)の皮から抽出されるタンニンエキスを使用して革をなめしている伝説的なイギリスの老舗タンナー・ベイカー社。皮革産業が盛んなイギリスでもオークバーク(オークの樹皮)から抽出したタンニンを使用しているのは唯一といわれる。同地域で育てられた最高級な牛の原皮に拘り、その土地のオークを使用し、今なお水車の動力を活用するなど、持続可能で環境への負荷も少ない伝統技法の継承は高く評価されている。1年以上もの長い時間をかけ鞣されることで、革の内部の繊維までしっかりタンニンが染み込み、繊維が傷付かず堅牢で適度なコシがあり、非常に上質な革に仕上がります。一般的には銀面(革の表面層)を事前に軽く擦る事でワックスが革の内部に浸透しやすくなりますが、ベイカー社の場合一番強度のあるギン面を擦らずに時間をかけ手作業で内部の繊維までしっかりとワックスを染み込ませている為、しなやかでしっとりしているが強度が高く屈強なブライドルレザーになっています。
今回は背中からお尻にかけての高密度な部位、5.3mm前後の極厚クロップを財布に適した厚みに調整し使用しています。もはや伝説とまで言われる自然に根差したタンナーの革ですので、一般的な綺麗に均一に整えられた傷一つない革の価値観とは一線を画します。その価値観に触れてみたいという方にお勧めします!
【ブライドルレザーとは】
ブライドルとは馬具を意味し、そもそもは馬具用のレザーとしてヨーロッパで生まれました。ブライドルレザーはタンニン鞣しされた厚くて丈夫なステアハイドレザー(生後2年以上の牡牛の革)を使用し、さらに蜜ロウ、タロウ、植物性油などのワックスを最終段階で染み込ませて強度と耐久性を上げている。柔軟性を持ちつつも繊維密度が高くコシが非常に強い。フルグレインとは革のギン面(革の表面層)に加工がされていない。バフィングや型押しなどによる加工が一切されていない革を指します。
■革の特徴
ブライドルレザー特有の革の表面に浮いている白い粉は、Bloom(ブルーム)と呼ばれる蜜ロウ、タロー植物性油などのワックスです。Bloomは、ご使用していただいている間に自然に取れていく使用方法が一般的ですが、Bloomが気になる場合は柔らかい布やブラシできれいに拭き取ってご使用ください。
「ベイカー社ロシアンカーフ」
【歴史】
ロシアンレザーは1970年代まで歴史の中に埋もれていた伝説の素材です。
17 世紀から 20 世紀にかけて、ロシアの職人と小さなコミュニティが集まり、子牛、トナカイなどの皮を秘密のタンニンレシピを使用して、長期間かけてなめし、優れた強度と耐摩耗性を備えた革を作り出しました。鞣し後の革は、バーチオイル(白樺油)やその他の天然オイルやグリースで処理され、水や虫によるダメージに強くなり、素晴らしい独特の香りが生まれました。ロシアンレザーは帝政ロシアと西側との貿易で珍重された20世紀の初頭まで最高皮革でした。この革は高級家具メーカー、製本業者、ブーツメーカーに好まれ、ロシアンレザーを使用して作られたアイテムは遺言書や遺産に記録されるなど、その価値は高く評価されていました。その人気はロシア革命まで高まりましたが、その後の混乱、無秩序、破壊の中で、革のなめしの秘密の技術は失われてしまいました。
【再発見の物語】
1973 年に、200 年前のノルウェーの帆船メッタ カタリーナ号の難破船が偶然発見されました。この船はサンクトペテルブルクからジェノヴァに向けて出航していましたが、嵐に遭遇し、1786 年にデボン州のプリマス海峡沖に沈没しました。主に麻とロシア製の皮革、およびいくつかのガラスと高級陶磁器が海底の泥の下に 200年にわたって眠っていました。沈没船から引き上げられたロシアンレザーは良好な状態で発見され、その独特の素材の腐朽や水害に対する耐性を証明しました。ロール状の革の外側の部分は長年海中で過ごしたためひどく損傷していましたが、内側の革は驚くほど保存されていました。
【復刻プロジェクト】
現在では幻の革とされ、手にすることはおろか現物を目にすることも困難を極めると言われているロシアンレザー。この幻の革を、ベイカー社が可能な限り忠実に復刻した革が「ベイカーズ・ロシアンカーフ」です。
この幻の革の復刻ストーリーは、ベイカー社が馬具で有名なフランスの某高級ブランドから依頼されたことに始まります。ベイカー社は、ロシアンカーフについて様々な文献や資料を調べ上げ、さらに現存する実際のロシアンカーフを徹底的に分析し研究を重ねることで、なめしの方法やフィニッシュに使用するオイル、表面のダイヤ柄のクロスハッチ(cross hatch-網目)模様などを可能な限り再現しました。そうしてベイカー社によるロシアンカーフが復刻されました。
モデルはキーケースKC7。
スマートキーもすっぽりと納まるマチ付のキーケースで、
バックサイドには定期なども収納できますので
通勤時などにも便利です。
オリジナルのコンチョがアクセントになっています。
全ての行程が手作業により作られており、
どこか温かみを感じるデザインが魅力です。
【材質】イタリアンカウレザー、真鍮
【サイズ(約)】縦10cm×横7cm×マチ1.5cm
【仕様】キーリング×3 カード室×1
【ケア方法】
普段のお手入れは馬毛ブラシでブラッシングを行ってください。
ブラシとデリケートクリームを併用してもOKです。
※素材本来の持ち味を活かすため、色止め・傷隠し等の加工を行わず、
出来るだけナチュラルな状態の革を使用しております。
その為、若干の天然キズやムラ等、写真とは異なる個体差が生じますが
素材の特性としてご理解下さい。